日本語訳 (10)

[日本語訳]Oyster Interview: Atoms For Peace

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Source - Oyster

Zac Bayly: こんにちは、Thom!今日の調子はどう?
Thom Yorke: いいよ、どうも。昨日の夜はあまり眠れなかったんだけど。

-どうして?
わからない…睡眠薬を飲んだりいろいろしてみたんだけど…しかも今朝は電話がどっかにいっちゃって、ホテルの中を探さなきゃなんなくってさ。いい始まり方じゃなかったんだよ。

-いや、それはいい始まりじゃなかったですね。普段はきれい好きで整理整頓してる人なんですか?
ううん。まあ、整理整頓っていうのは創造性とは全然関係ないらしいよ…でさ、僕もようやく家にスタジオを持つようになって-ほんと前はなかったんだよ、それでどんな風になってるかって言うと…ツアーから戻って、全部を繋ぎ直して動くようにしてやるよね、で音楽的にはだよ、それをやると何も起こらないみたいな感じなの。でも外し始めるとカオスが戻ってきて作業が始まるっていう。僕らの家はまったくもってカオスで、そりゃもうひどい散らかり様なんだよ。そういえばさ、最初にちょっとしたお金が手に入ったとき、「家を持つのもいいんじゃないかな?」なんて考え始めるだろ、でパンフレットをもらってきたら何にも無いミニマルな部屋のミニマルな写真が載ってて-テーブルの上にリンゴが1個置いてあったりなんかして、「こんな風に生活する奴なんているか?」とか思っちゃうよね。…で、もうアルバムは聴けたの?

-レコード・レーベルからemailでアルバムが届いたのは15分くらい前でしたね。
そりゃひどいな。

-でも僕はRadioheadの作品のことをよく知ってます。10代の頃は“There There”を一日に10回くらいは聴いてたと思いますよ。
なんだって、そりゃ変わってるな。 [Nigel Godrichが部屋に入ってくる] こいつまだアレを聴いてないんだってさ! [Godrich、笑う] 心配することないよ-もしかしたらその方がいいのかもしれない、僕ら一日中同じ質問に答えてたからさ。実はちょうどその話をしてたんだよ、日本のインタビューはおかしかったなって。違う記者たちに対してひとりの通訳しかいないってのはほんと変だよね、だって同じ奴が同じ質問してくるんだよ!おかしいけど結構気に入ってる。質問の間に考える時間が持てるから。精神の「払い戻し」だね。ビデオを録っとくべきだったな、ほんとすごいから!

-その話でニューヨーク・タイムズで読んだ草間彌生さんのインタビューを思い出しましたね。記者が席に着いて「実生活ではとてもまじめな方のようで、本当におもしろいですね。だってあなたの作品はとてもハッピーでポップじゃないですか!」みたいなことを言ったんです。そして通訳がそれを伝えると、草間さんは通訳に耳打ちしたんです。「このインタビューは終わり」って。
Thom: ああ、そう、僕も同じだね。「ほんとに?お前にはわからないんだろ?」って。ほら、僕がアート・カレッジにいてアウトサイダー・アートの思想に入れ込んでたときにはさ、学校では「うーん、役に立つことを教えてくれないな、精神病院にいるみたい」っていう感じだったな。

-大学にいたんですか?
Thom: そう。でアウトサイダー・アートにハマってた、音楽に近いところがあるなって感じてたから。アート・カレッジではがっかりするときもあったよ、創作のプロセスの多くを数値化するっていうやり方にね。スイスのローザンヌにそういうコンセプトを持って、アート・セラピーとして施設の中でアートをやってた医者がいるよ。自分を表現することが正気を保つひとつの方法だという考えからきてるんだね。ヤヨイはその代表的なことを言葉にしてたよ、「もしわたしにこれがなかったら、とっくの昔に自分を殺していたでしょう」ってね。僕もまったくもって同じで、クリエイティブな人間は大抵そうだと思う。もし表現するチャンネルを持っていなくて、物事が悪く進んだとしたら、ただ落ちていくだけだよね。中にはそういう人もいて、彼女もそうなんだ。でも僕はいつもアート・カレッジで、なぜかその考えが間違った方向に進んでる感じがしてたんだ、ちょっとだけ、何が起こっていたのか頭で考えると。自己表現によってもたらされる、その喜びや救いを失うことになる。実は僕は何年もアート・セラピストのとこに通ってたんだよ。彼女と一緒に精神病院で活動してたんだ。

-ええ、本当に?
Thom: うん、そうやって彼女と出会った。アート・カレッジに行くのはおもしろかったし、彼女と一緒に、自己表現としてのアートのアイデアが存在する場所にいることもね-完成した作品としてじゃなくても、日々解放するメソッドとして、わかるかな?
Nigel: ヤヨイは当然それを本当に意識していたね、彼女は自分が住んでいたところ(日本の精神病院)で確かめたんだから。
Thom: それってなんか僕がそのことを考えていた理由でもあって。テレビでちょっと観たんだよね、「彼女はまだ『治療』を強く求めている」、で僕は「ふん、もちろんそうに決まってるだろ!」って思った。ダミアン・ハーストにとってもそれが真実だとは言わないけど、多くのアーティストは「これが必要なんだ。これを持っていなくちゃ。選択の余地はない」みたいな感じだと思う。


-僕は、人って一般的に何かであるよりも何かをすることに意識を向けているときの方が、より幸せで真っ当でいられるような気がするんですけど、どうでしょう?
Thom: それってかなり、物事を見るときの禅の道だよね。そう、それが何であろうと携わっている時はその中に存在していなくちゃいけないんだ、そこに存在しないものに固執しちゃいけない。そりゃ僕はそこまでの「禅」信者ではないけど-たった一冊禅の本を持ってるだけだしね。ただ瞑想をしようとして、取り組もうとして読み始めたんだけども、その禅の本でほんとにおもしろいなと思ったのは創造性についてそこで如何に多く触れられているかってことで、それは自分が存在しているその瞬間に自分を解放していなければ創造的ではありえない、ということだったんだよね。頭の中に然るべきアイデアがある、でももしそのアイデアを実践するために自分が変わる用意ができていなければ、そこに到達することはできないんだよ。それじゃ気が狂っちゃうね!


※インタビューの残りは発売中のOyster #102: The Peace Issueで。

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Amokに浮かぶグリッチ的なサウンド・スケープは彼らのルーツがモダン・ベース・ミュージックから来ているからかもしれない。しかし今日のエレクトロニック・アーティストはその見返りに何を学べるのだろうか?我々は今もっとも革新的な14人のプロデューサーに、その熱い疑問に対する答えを見つけ出してもらうため一度限りのYorkeによる特別講義に参加してもらった。
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PEARSON SOUND: DJをするとこで巨大なアリーナでのライブでは難しいような観客との強力な相互作用を得られますか?
 僕が始めたのはくつろいでやるためなんだよね。Prince式で。それと外に出たかったからっていうのもあって、でも人が寄ってきてくだらないことを言ってくるだろ。機材の後ろに立ってれば話しかけてこれないからね。それがぶらつきたいときのやり方で、何か求めてくるような人らと話をしなくて済むっていう。あと音を出してみる試みでもあって、どう作用するか見てみて、その反応でミックスを変えたり。それに楽しさを見出してる。
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THE GASLAMP KILLER:  現在までにもっとも多大な影響を受けたバンドもしくはプロデューサーは?
やっぱりRichard D James(Aphex Twin)だろうな。暗く重い影を焼き払ってくれるんだ。心に大きな衝撃を受ける体験をしたのは僕がかつて大学でDJしてた頃で、いちばん興奮させられたのは常軌を逸した新しいレコードが現れたってこと。それこそ僕がDJでやってたことで。それでサウンド・システムは活気を取り戻すんだ。Aphexは僕のエレクトリック・ギターなんかじゃ手を出せなかったもうひとつの世界を切り拓いた、関わってるみんなにすごく嫉妬したよ。自分たちの星に行っちゃっててさ。僕は当時Radiohead周辺の音楽が全部嫌いだった、まったくこれっぽっちも意味を為してなくて。ブリット・ポップとかいうのも、アメリカで起こってるようなことも気に入らなかった。でもAphexは見事ですばらしかった。それに彼と僕は同じ世代でもあるんだよね、とてつもない影響を受けたよ。
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FATIMA AL QADIRI:  Amokはダンス・レコードを作りたいというあなたの欲求から、あなたの歌声を求める観客の要望へと歩み寄ったものですか?もしそうなら、インストのダンス・レコードもあり得ますか?
ああ、違うってば。そうした方がいいようにしたまでだよ。実際、インストしか手にしてないとしたら物足りなく感じると思う。インストものを作るのにも取り組んではいるけど、そこへの『窓口』みたいなものは僕の中にはないんだよね、得意分野っていうわけじゃないから。そうなのかな。わからない。正直なところ。ラップトップはそれでいっぱいだよ。それをリミックスするのはすごく難しくて、その理由はボーカルを中心に据えなければならないという弱点が僕にあるからなのか、もしくはそうでないものを思いつくことができないからなのか、どうなんだろう。突き詰めれば僕はやっぱりギター弾きなのかもしれないし、必要なのは3つのシンプルなアイディア(スリーコード)で、そこから退くべきなのかも。そうでないといいんだけど。
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GATEKEEPER: 星座は何ですか。そしてそれが音楽作りに与える影響はどんなものですか?
ヒッピー野郎め!(笑)あのね、僕は天秤座なんだよ、天秤座は二面性があるらしい、とか何とか。僕の音楽に直に影響を及ぼしてる。天秤座は周囲をすごく意識する、正しい道を進んでいる人間をみんな察知するんだ。だから一方では理想的だし、もう一方では全然理想的ではない、だって僕は決断するのがとても苦手だからね。もしそれが重要な決断だとしたら問題ないんだけど、ちょっとしたことなんかにはいつも煩わされてる。
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ACTRESS: OK Computerの養生法(※Fitter Happier)にあった『一週間に3日ジムに行く』というのを実践していますか?
1日に最低限1時間のヨガをやってる、普段は1時間半だね。大抵の日は走ったり他のこともやってる。他のものと同じくらい精神に作用することなんだよね。ツアーが始まって終わる、自分の中であの狂おしいアドレナリンが駆け巡る、そしてそれが切れて不快感を催す、そんなことを阻止するための方法なんだ。うつ病にもいいんだよ、運動する主な目的のもうひとつはそれ-落ち込むのを防いでくれる。瞑想、ヨガ、エクササイズは他のどんなものよりためになってるね。
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CARIBOU: じっとしてるのが苦手なんだ、いつも次の行動をしようとしてしまう。何もしないでいる良さはどんなものなんだろう?
僕に訊いても無駄だよ。ツアーから戻ってスタジオから一週間離れてたんだけど、そんなもんだよ。それがオフを取ったマックスの時間。何とかごまかして、実はこっそりラップトップで作業してた。何かについて新たな発見をする中毒なんだよね。それを四六時中探し回ってる、もしくはどこかへ進んでいる最中に見出すサウンドや一小節のフレーズなんかを。「よし!それだ!」ってね。違うタイプのものをやるフレーズを試したりしてる。今のところ全部で9つの良い機材を持ってて、その大部分の使い方は把握してるような感じなんだけど、でも実のところピアノの前に座って詩を書くのが楽しい。ドラム・マシンへの興味は薄れていってるけど、それをやることには結構新鮮さを感じてる、今のところはね。
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LAPALUX: 音楽を作っているときに他の音楽を聴くことはインスピレーションとなりますか、それとも妨げになりますか?
聴かなきゃいけないと思う、自分がやってるのと全然かけ離れているような音楽をね。浄化されるみたいな感じになると思う。僕らはOK Computerをやってるとき本当に過激なColtraneの曲を聴いてた、ヤク中になっておかしくなったSyd Barrettを熱狂させたようなやつ。すごく強烈で、20分間のフリー・フォーム・ジャズなんだよ-まるでシャワーを浴びてるみたい、ものすごい数の音があって。「いいよ。準備はできてる」みたいな感じ。それを聴いてめった打ちにされた。その後は形になってるものは何でもすばらしく聴こえる(笑)。
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HOLLY HERNDON: アルバムのレコーディングで共にする個人的で親密な関係から、ライブ環境で使用するより魅了的なパフォーマンス・ツールへとラップトップを変えるものは何ですか?
それについては大いに疑問をもってる。Atoms for Peaceをやろうという強い衝動に駆られた半分の理由は、何台かのマシンとステージに上がってクロックを通してそれらを操り、僕は上からただ歌うだけなんて喜ばしいと思えなかったからなんだよね。本当にいつもそれと闘ってきた。時にはそれをやるけど。でも他の人がどうその認識を改めるのか僕にはわからない。ヴィジュアルに特化したインターフェイスもあるけど、そういうのは僕にとってちょっとスター・トレックを彷彿とさせるんだよね。僕が求めることは、どんなものを作ろうが問題じゃない、ミュージシャンが演奏するためにそれを記録できるってことなんだよ。ラップトップの親密な関係というコンセプトに心を奪われたけど、それって複雑でもあって-難解になっていくことだってできるんだよ、思いついたことを誰とも共有しなくたっていいんだからね。そこにみんなある、直接マシンにアクセスすればいい。本当に複雑に際限なく変えていくことができる。だけどそれを演奏するためにミュージシャンに与えたら、鋭さや強さが加わって丸っきり違ったものになるよ。
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ARCA: お気に入りのラッパーは誰ですか?
DOOM。突き詰めるとあれは僕にとって全然ラップじゃない、詩的だよね。自由な形で詩を綴ってそれをひとつにしていく。他にああいうことができる人なんていやしないと思ってる。僕は必ずしも多くのbeatsというジャンルの音楽を好むわけじゃないんだけど、彼はいつもすばらしくて驚かされる。'Guvnor' (from JJ DOOM's Key to the Kuffs)は2012年のシングルのベストだね。あの曲はもう、神がかってる。
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PANGAEA: 自分がある種の音楽的ムーブメントの一端を担っていると感じたことはありますか、もしくはバンドやソロ・アーティストとして孤高の存在だと思いますか?
ちくしょう。ブリット・ポップの一部だと感じたことなんて一度足りともない。君が属してたあのシーンは孤立するアーティストであるよりも強力なムーブメントだ、だからそれは良いことでもある。アーティストの間で健全な競争が行われて、共存できるならそれはすばらしいことだ。僕らがバンドとして活動を始めたとき、健全な競争なんていう概念はそこになかった、ただ争って憎しみ合う、でたらめばかりのひどいもんだった。ダンス・カルチャーはそういう風にはならなさそうだね。そこにもあるとは思う、でも信じてほしいんだけど、それは僕が味わったものとは似ても似つかないものなんだよ。今ではもう物事はすごい速さで起こってる、繋がり合うことができるのはミュージシャンにとって良いことだよね。
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FALTY DL: 作曲のスランプをどう克服していますか?
そう複雑に考えないで。ペースを落として、シンプルに、ひとつのことをやるんだ。僕がスランプに陥ったときは自分の意識をまったく何もやらないことに向けなきゃならなかった。どの程度休んでいるかなんて気にしなくていい。物事はそこでただ進んでいく、だけどその結果を気にしなくなる、日々それに携わってないからね。だから実際に再開したらもっと開放する感覚になって、刺激と、何でもできる特権のような感覚を得られる。それを失ったときは、そもそもこんなものをやれるなんて幸運なことだよなって気付かされる、それも本当に簡単に。妻は僕に「絵でも描いたらどう、評価されなくていいところにしばらく力を向けてみなさいよ」って言ってくれて、それは本当にうまくいった。それに時々はこう考える、スランプに陥ったのはそれが今までやってきた中で最高のものだからなのかもしれない、でも頭の中の意識が正しい場所にないからそれを察知することができないんだってね。
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MACHINEDRUM: 慣習的な楽譜の読み方がわからないなんてすごいですね。僕も楽譜の読み書きができないからそれは刺激や励みになります。音楽の腕を上げるために耳を鍛えることは重要だと思いますか?
ニューヨークのJulliard音楽学校に入学すれば楽譜が読めないなんてことにはならないみたいだよ。それを検討するのもいいだろうけど、必須ってわけじゃない。相当な数の偉大な音楽はそれ無しでは存在し得なかっただろうけど、現代においては昔ほど必要なことじゃないよ。僕らがオーケストラと作業すると、彼らはリズムを把握するのに柔軟性がないんだと思わされる。こういう方面のリズムっていうのはクラシックで学んだ音楽家にとってはとても理解し難い異質なもので-重点がスイングしてるような構想だとか-でもジャズ・ミュージシャンやFleaのような人物とやると、彼らはそれを掴む。彼らはみんな楽譜を読めるけど、そこから始めたんじゃない、みんな耳で聴くことから始めたんだ。僕にとっては音楽を楽譜に書き起こすのは必要なことじゃない。君の作品は複雑だろ、密度が高くてとても入り組んでる。だから僕からしたらやっぱり楽譜のようにラップトップを扱ってるってことなんじゃないかなって。
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RYAT: ずっとお気に入りでいる女性アーティストは誰ですか?
2人いる-やっぱりBjorkとPolly (PJ Harvey)だね。僕の世代。まだWhite Chalkに病みつきでさ、Pollyの2007年のアルバムなんだけど。彼らのレコードは人生を変えてくれたよね、まさに彼らに関するすべてが。何故だかわからなかったけど、でも僕の感情に働きかけて共鳴したんだ。
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FLYING LOTUS: いつも気になっていたことがあるんだ。'PYRAMID SONG’は何にインスパイアされたもの?
ほんと好きなんだな!僕らはコペンハーゲンにいて、OK Computer後の最初のレコーディングを始めたときだった、全員使いものにならなくて、特に僕が。で、そこで博覧会が催されててさ、宗教的な信仰やそれに付随するもののセクションにエジプト全体の展示があって、どこでも行きたいところへ行けるようになってる小さなボートがあった。僕らは本当クソみたいなセッションをしてたんだけど、それがあった後の朝に座ってコードを弾いたらさ、僕は「それいいね」って言ってメモを取って詞を書いたんだ。それはとても早かったね。数カ月後ドラムを録ったら、まるでCharlie Mingusのレコードにある曲みたいだった。それは不思議に思うことのひとつだった、レコードを作ってるとき、やがて流れを掴むようになる、そうしたらそれは流れの一部分に過ぎなかったっていう。僕らはすべてがうまくいかない悪い時期を通過しているところだった、そしてそれは大きな突破口だった。だけどこんなに人気を得るようなシングルになるとは思いも寄らなかったね。ライブで演るとみんな熱狂するから、僕らは『本当に?』って感じだよ。
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Rabbit in Your Headlights Lyrics 日本語訳

I’m a rabbit in your headlights
Scared of the spotlight
You don’t come to visit
I’m stuck in this bed

Thin rubber gloves
She laughs when she’s crying
She cries when she’s laughing

Fat bloody fingers are sucking your soul away…
(Away… away… away…)

I’m a rabbit in your headlights
Christian suburbanite
Washed down the toilet
Money to burn

Fat bloody fingers are sucking your soul away…

“If you’re frightened of dyin’ and you’re holding on…
You’ll see devils tearing your life away.
But…if you’ve made your peace,
Then the devila are really angels
Freeing you from the earth… from the earth… from the earth”
(*from Jacob’s Ladder)

Rotworms on the underground
Caught between stations
Butterfingers
I’m losing my patience

I’m a rabbit in your headlights
Christian suburbanite
You got money to burn….

Fat bloody fingers are sucking your soul away…
Away, away, away,
Away, away, away.

****************

僕はヘッドライトに晒されるウサギ
スポットライトに怯えてる
君は見舞いには来ない
僕はこのベッドから動けない

薄いゴムの手袋
あの娘は泣きながら笑うんだ
あの娘は笑いながら泣くんだよ

血まみれの太い指に君の魂は なぶられてしまう なぶられてしまうよ

僕はヘッドライトに晒されるウサギ
人間の端くれ
清められた身体
金なら腐るほど

血まみれの太い指に君の命は なぶられている

『もしお前が死を恐れ 囚われているのなら
 その命を引き裂く悪魔と出会うだろう
 だが…もしも和解することができたなら
 その悪魔は天使に成り代わる
 解放されるのだ この地上から この世界から この世から…』
(※ジェイコブス・ラダー)

地下を這い回る虫
駅の間で阻まれた
油断をするな
僕はもう耐えられない

僕はヘッドライトに晒されるウサギ
人間らしさから遠ざかっていく
君には腐るほど金があるんだろう

血まみれの太い指に君の魂は なぶられてしまうよ
なぶられているよ なぶられているんだよ

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Thom Yorke: What I've Learned

ベジタリアンになるのであればレンズ豆を心底好きにならなきゃいけない。そうでなきゃやってられない。

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すべての壁は屋根が落ちないなら(どれだって)すごい。
※All walls are great if the roof doesn't fall…Björkと一緒に歌った“I've seen it all”の歌詞に同じ言葉がある

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父に言われたのは人は気がふれてしまうこともあると覚悟しておけ、ということ。それは事実にほかならないと思い込むよう常に期待されていた。人に対して強く疑念を抱くこと、人を信用してはいけないと父は僕に教えようとしていた。子供に対してちょっと大げさ過ぎたと思う。僕はそれを直さなきゃならなかった。

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より良いことは人を信じようと試みること、誤りを暴き立てられるまで。

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歌うことを始めたのは他に歌うやつが見当たらなかったから。頼んだやつらはみんなどうしようもないバカばっかりだった。

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二万人の観衆はひとつの大きな塊みたいにも見える、だけど実際、ステージの上を歩いていって10分以内に彼らが発するものを感じ取れるかっていうのは本当に興味深いことなんだ。

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僕らが最初にR.E.M.のサポートを始めたとき、客がディナーにチキンをオーダーしてる場所でライブをしたことがあって、それはちょっと頭にきた。

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僕は長い間病院にいた、子供の頃に。左目が閉じた状態で生まれたから、まぶたが開くように尻から筋肉の組織を取って移植しなければならなかった。それで4、5回手術を受けた、すごく小さい頃から。5歳の頃には駄々をこねていたようだ。「ね、やらなきゃいけないんだよ」「やってくれたら何でも好きな物を買ってあげる、ね?何が欲しい?」なんて親が言うもんだから、僕は「赤いトラックスーツが欲しい」って言って、それを買ってもらった、上下セットで。病院に戻るのがすごくうれしかった、全身麻酔をかけられて目が覚めたら至るところで吐いてしまうってわかってても。その赤いトラックスーツが大好きだった。自分にはもう小さすぎておかしく見えるまでその赤いトラックスーツを着てた。
※赤いトラックスーツ…恐らく彼は70年代に放送されていたテレビドラマ“The Six Million Dollar Man(600万ドルの男)”を子供の頃に好んで観ていたのだろう。アメリカ空軍のパイロットで宇宙飛行士として月にも行ったことがある主人公スティーブ・オースティン大佐はテスト機の実験中に事故に遭い、命は取り留めたが左目を失明、右腕・両足不随となる重傷を負うが、改造手術を受けてサイボーグ(バイオニック・マン)となり政府の秘密情報機関のエージェントとして活躍する。赤いトラックスーツを着た姿が代表的なイメージで、当時発売されていた人形なども赤いトラックスーツを着ている。トムは過去のインタビューでも自分の目の手術について「“bionic eye”(バイオニック・アイ-サイボーグの目)みたいに」と語っている。

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敬意とはもし誰かと政治的なことで言い争いになったら、政治家をファシストだと言って切り捨てる前にちょっと振り返って、いったい彼らはどのようにしてこの完全なる無知と愚かさに屈したのか考えてみるんだ。

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学生の頃銀行にずっとクレジットカードを止められてた。しつこいチェックを止められなかったみたいで。いつも銀行と電話してた。すごく満足した日は、大きなレコードの契約にサインした後で銀行へ行って借金を全部払ってやったとき。机の向こうから出てきて握手してきた銀行家にfuck off(失せろ、クソ食らえ)って言ってやった。どんな反応だったかって?彼はそんなことには慣れきってたんじゃないかな。

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いつもATMへ行っていくら欲しいのか訊かれると「お前にできる最大限をよこせ」って言うよ。

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街の本屋に行ったら詩集を3、4冊手に入れて、コーヒー・ショップで座ってしばらくそれを読み耽る。運動の前に筋肉を解きほぐすみたいに。

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祖父は田舎にある僕らの家にやってくると、よく自転車をひとつ借りて姿を消したもんだった。暗くなってから帰ってくるんだけど、どこに行っていたのか僕らにはわからなかった。もし彼が誰かと偶然会ったら良いナイトクラブはどこにあるか尋ねただろう。そんなことを90になってもやってたよ。

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僕はもう失望なんて感じない。でも時が過ぎていくことにプレッシャーをすごく感じる。

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ある日、息子と座っていて息子の11歳の友達もいた、僕は「よし、算数をやろう。生まれてから何秒経ってるか計算してみるんだ」って言ってみた。しばらく時間がかかったけど、(答えに)辿り着いたよ。

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子供は気分を軽くして愉快でいることを教えてくれる、当時はあまり楽ではなかったから、それはとても役に立った。彼らはそのための恩恵だったよ。

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長い間に渡って人が病むのは自分の意見はもう固まっていて変えられない、自分の思考に責任を持たなければならないと思い込んでしまうせいだと思う。だけど実際は-僕が見るに-思考とは心に風が吹き抜けることだ。

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長い時間を要する、観衆が月曜の夜に寛ぐには。

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人生に空白を作るんだ。息継ぎをすること。ちゃんと休むこと。

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欲しいものをすべて手に入れること-どんなこととも関係がない。

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もし僕らが表舞台に出てヒット曲とかくだらないやつをやっていたら、物事についてまったく違ったことを感じていただろう。でも僕らは新しいことをやってる、そして実際は演奏するのがすごく難しいものもある。2万人もの人たちが僕らのかなり狂っててラジオでは流れないような音楽をやるのを観に来るっていうのは…良いことだね、うん。フェニックスでやったときEdと僕はステージを降りてお互い顔を見合わせたんだよ。あれ見たか?って。

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想像できない、20年先のことなんて、だって僕は今ここにいるんだし。

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'Judge Jury and Executioner' Lyrics 日本語訳

Don’t worry, baby
It goes right through me
I’m like the wind and my anger will disperse
Thin persecutors
Your twisted whispers
A horned reptile that is crawled upon the earth

I went for my usual walk
Just tell it like it is
Tell it like it was
Judge and jury, executioner
Judge and jury, executioner
Judge and jury

When darkness follows
And no tomorrows

It’s all been decided
All spies deceptive
All bouncing voices down the echo chamber

I went for my usual walk
I went around the block
I just can’t talk or reason with my executioner
Judge and jury, executioner
Judge and jury

Been wasting trails
You talk in layers

I went for my usual walk
Just tell it like it is
Tell it like it was
Judge and jury, executioner
Judge and jury, executioner
Judge and jury

Don’t worry, baby
It goes right through me
I’m like the wind and my anger will disperse

心配しないで
通り過ぎてしまうものだよ
僕はまるで風のようで怒りはいずれ散らばっていく
浅薄な迫害者たち
君のねじ曲げられたうわさ話
大地を這う角の生えた爬虫類 (媚びへつらう卑劣な奴)

僕はいつもの散歩に出掛けただけ
ありのままに話せ
本当はどうだったのか言うんだ
裁判官と陪審、死刑執行人

暗闇が訪れて
明日がもう来ないとしたら

それはみな決められていたこと
スパイはみんな当てにならない
反響箱を飲み込む誇張された声

僕はいつもの散歩に出掛けた
断頭台のあたりを巡って
死刑執行人に話をすることも説き伏せることもできない
裁判官と陪審、死刑執行人

手がかりを無駄にしてしまった
君が重ねて話す

僕はいつもの散歩に出掛けただけ
ありのままに話せ
本当はどうだったのか言うんだ
裁判官と陪審、死刑執行人


心配しないで
通り過ぎてしまうものだよ
僕はまるで風のようで怒りはいずれ散らばっていく

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Next Atoms for Peace Single

Hello all.

So in the midst of yet more weird weather and the beginning of another year it feels right to put out a song called ….. Judge Jury and Executioner from Amok. It’s up on youtube here> - I hope you like it.

The flip side of the release is a tune called S.A.D.

Amok is out 25th of Feb.

Thom

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やあ みんな。

よりいっそうおかしな気候の真っ只中、新たな年が始まったということで一曲お届けしよう…AmokからJudge Jury and Executioner。YouTubeに上がってる ここ> - 気に入ってくれるといいな。

裏面に収録されるのはS.A.D.という曲。

Amokは2月25日に発売される。

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FACT magazine - AFP interview 日本語訳

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FACT magazine - AFP interview: A NEW CAREER IN A NEW TOWN: RADIOHEAD’S THOM YORKE AND NIGEL GODRICH OPEN PANDORA’S BOX AND RUN AMOK AS ATOMS FOR PEACE

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Atoms for Peaceを組んだ発端はあの見事なライブを始めた4年前でしたね。

Thom Yorke: The Eraserをライブで演るという試みのために生まれたんだよね。

Nigel Godrich: ThomがThe Eraserの1、2年後、出し抜けに僕を呼んで、それをライブで演るというアイディアに夢中になってると言ってきたんだよ、しかもラテン・パーカッションを試し、エレクトリックの要素をリアルなものにするというね。

TY:  シーケンサーも何にも使わずにね。それを話して、僕は家に帰って仲間に加えたい人を探して、Joey [Waronker]、 君だろ [Nigel]、 Fleaとあとはパーカッション。JoeyとFleaにEメールを送ったら1時間以内に返事が返ってきた、本当にすぐに。で僕らはMauro [Refosco]と出会った。

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The Eraserのようなエレクトロニックに傾いたアルバムをライブで演奏するというのは常に手際を要することだったでしょう。そのような挑戦をしたいという要素がそこにはあったのですか?

TY: そこにあったのは…うーん、ライブに合う形式に転換するみたいなことは常にできるよ。思い描くそのままとはいかなくても、それはいつでもできる。僕のある部分では他の人たちと演りたいっていうのがあるし、他の部分ではビーツでやったらどうなるだろうっていう探究心もあったり-それは大きな部分を占めてる-最初のうちは僕もただ曲を手探りで感じていただけなんだよね。このひとつのアルバムを自分自身でやり終えて、Latitudeか何かでソロのライブを演ることになってさ(2009年)、Eraserをピアノで演るかベースで演るのか考え抜いて、それは可能だなということがわかったんだ。だからエレクトロニックvsライブっていう美学から始まったわけじゃなくて。でもみんなで集まるとすぐにそれ(シーケンスされたエレクトロニック・ミュージック)をライブで演奏できるようにするのはかなり衝撃的なことだったよ。アフロビートの成り立ちそのものでさ、そんな意図なんて全然なかったのに。

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AMOKにおいてはパーカッションの内どれくらいがフィジカルなものでどのくらいがエレクトロニックなものなのか聴き分けるのはかなり困難です。とてもパーカッシブなレコードでドラムは大抵がミックスの中で高い位置付けをされていますが、どれがどうなのか判別するのは難しいですよね。

TY: 僕らはドラムがどこで始まって終わるのか、どう合わさっていくのかあえてわかり辛くしたんだ、そうすることでライブ感の持つエネルギーを維持できる、それがエレクトロニックで作られたものであっても。だって僕らはただジャムとかをやってたわけじゃなくて、真意はそれがエレクトロニックで作られたものだっていう事実から来てるわけだから。

NG: それはJoeyやMauroと一緒に初めて演ったとき本当に明らかになったよね。The Eraserのリズムの中には本当に複雑なのがあるから、誰かがそれを楽器で表現してくれる機会を窺ってたんだ-他に類を見ないものだった。新曲の基礎は最初にAtoms for Peaceとしてライブをやったときで、そのとき僕らには演奏するものが足りないってわかったんだよね…

TY: 「何があるっけ?」「これで全部か!」みたいな感じ(笑)

NG: それがアルバムの始まりだったと言えるかな。でもそれをバンドに持っていってどう演奏するかを見なきゃならなかった、(演奏されることで)効果的なのもあれば、エレクトロニックのままの方がいいものもあったからね。そういう二つのものが同居してる二世帯住宅なんだよね-君が言うように、どれがどうなのか区別することはできないような。

TY: 僕らが最初に集まったとき僕に起こらなかった、なんか大きな可能性が大々的に放出されるみたいな感じでさ、でも新しいものを演奏することになって-新しいミュージシャンたちと、しかも僕が自分で書いたんじゃなくて2人共同で組み立てたものを、ね…良い勢いがバンド内にあった。かなり独特で、奇妙な場所に位置して、変わった行動をするっていう。大きなパンドラの箱を開けるみたいな感じだけど、それがどの方向に進むのか僕にはわからない。僕らはマシンで作られたこのイカれたリズムを持っている、そしてそれを維持できるミュージシャンがいる-問題ない-更に、それぞれがお互いを引き出すことができるんだよ。ちょっとすごいことだよね。

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値打ちのあるパンドラの箱を開けたということなら、それをどのように凝縮してアルバムに落とし込むのですか?AMOKは割と短くて、簡潔な感じのレコードですよね。

TY: うーん、これは何よりそのときの状況の、極めて最初の反応であって。僕らは3日に渡って延々とジャムをして、それが何かの形になったみたいな。それについて大げさに考えたりはしなかったんだよ、それはそう…いくらかのアイデアの宝石が集まってきた、それが一緒に時間を過ごす動機だった、作業をするっていうね。

NG: このアイデアが詰まったパンドラの箱という話は、目の前にたくさんのアイデアがあってそこから手にとって選ぶことができるっていうことを指すんだよ。僕らはパンドラの箱と言っているけど、それは楽しいものだったんだ。本当はチョコレートが詰まった箱と言った方がいいような。

お弁当箱とか?

NG: それでもいい。結局のところ、たくさんの可能性がある中で僕らは好みのものを受け入れるっていうことでね。で、それが本当に本当に楽しくて。それが根底にある。演奏するのが本当に楽しくて、しかもそれを維持できるミュージシャンがいるっていうのは本当に愉快なことなんだよね。

TY: 仕上げるのはちょっと大変だったけど-詞を書くのはね、相変わらず。

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ライブの素材を作るという意図を超えたのはいつ頃でしたか。そのときにはアルバムを作ることを意識していましたか?

NG: すぐにそれを悟ったんじゃないかな。ツアー最後の3日間のほとんどは新しいものに費やしてたし。

TY: そんで「じゃあまたな」って言って解散して、アルバムに落とし込んだ。

NG: その3日間で何が現れようとしてるのかそんなにわかってはいなかったけど、レコードを作ろうとしてるということは認識してた。可能性が潜んでいるのを目にして、それが変化する様を見た。過去を振り返るプロジェクト-(The Eraserの)素材を使って、解釈し直して、そしてまた演奏するっていうことだったわけだけど-新しいものを作るっていうことまで一緒にできたのはすばらしかったね。

-

AMOKの曲のタイトルがThe Eraser ['Atoms for Peace']とRadioheadのHail to the Thief ['Judge, Jury and Executioner']双方から引用されているのを興味深いと思ったのですが。

TY: そうなの?

ええ、 ‘Myxomatosis’ の副題は ‘Judge, Jury and Executioner’ ですよね。

TY: (笑)そりゃ間違いだ。もう使ってたなんて忘れてた!僕の引き出しは狭いな。

ではわざとそうしたわけではなかったのですか?

TY: いや、純粋に忘れちゃってた。その、僕の歌詞のノートはぐちゃぐちゃだからさ。

Atoms for Peaceの歌詞を書くのはRadioheadのときと何か違いはありますか?

TY: わからない。それについては本当に考えたことがない。

NG: 立ち会ってる人間からすると、今回の歌詞を書くプロセスはより直感的だったと思うけどね。Radioheadにおいては方々を渡り歩いては時を経て展開していく傾向があって。すごく長いプロセスを経てる。今回はもう「今はこんな感じ。これでやろう」っていうのだったよね。

AMOKの歌声についての私の第一印象もそれに近いです。より自発的で、即興的な。Radioheadよりも捉えどころのないような感じがするんですけれど。

TY: おいおい、やられたな!

何が言いたいかというと、Radioheadにおいては‘There There’のような比較的落ち着いた曲でさえ-‘Paranoid Android’式の壮大で叙情的な曲でなくてもキャッチーな取っ掛かりがあるじゃないですか。AMOKでの歌声はよりスケッチ的な感じがするんです。目の前で、ほとんどリアルタイムにできたような。Actressの曲を彷彿とさせるんですよね、また違った方法で。

TY: それはこのプロジェクトの始まり方のせいじゃないかな。既にあったもので形成されて、ヴォーカルをよりリズムへ共鳴させるという意図があって、それが中心ではないっていう。ヴォーカルがビートに滑りこんでいってるとも既に言われたし。

エレクトロニックの中にかなり包み込まれていますよね。

TY: ああ、そうだね。巻き起こってる感情は曲の内部にあると思うんだけどな、表面というよりも。わかってもらえるかな?

NG: 僕はとても動的だと思ってる。違ったタイプの感情があって、違ったやり方で人を突き動かす音楽で。The Eraserと比較してみたって、とても近いものであるにもかかわらず、やっぱり曲が元になってて、今回のはよりリズムと結びついてる、それと反復、それらと動的に繋がってるんだ。違った手法なんだよ-やっぱり曲なんだけど、こういう類のリズムに曲を合わせるっていうのは…

TY: ほんと難しい。

NG: とってもパワフルなんだけどね、それができたときは。

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アルバムを作るプロジェクトになるとわかったとき、特定のゴールを見据えていましたか-エレクトロニックのリズムをミュージシャンが演奏するというアイデアから離れて-レコードへ向かうための。

TY: ちょっとした爆発だった、僕らはそれを捉えたかった。良い期間だったからね。個人的には、僕らは恵まれてると思った。でも僕は16の頃から同じバンドでずっとやってきて、そして今回のはかなり刺激的なことで-全然違う視点から来てることだったからね、美学を求めるような、でもそれはやっぱりミュージシャンと共に部屋の中で演奏するっていうことで、やっぱり僕の知ってることなんだけど。僕らは壁に開いた穴を目の前にしてて、それならもう行っちゃうしかないだろ、っていう感じだった。

-

漠然とした質問ですが、AMOKにおいて、役割の内どれくらいがダンス・ミュージックになっているのでしょうか?トムは最近Boiler RoomやBenji BのRadio 1に出演し、巧みな演奏のレコードを回しました-動的なアイデアへ回帰させるものを、それはもっとも動的な形へと磨かれたダンス・ミュージックとかなりマッチするものですね。

TY: それは全部じゃないの?進められているすべてが-さっき言ったように箱だったんだよ、そしてこれはそれに対する最初の反応、だけど僕がもっと深めていきたい何かでもある…それをDJでやるとか、もっと分解するとかね。それから僕らが次にバンドで集まったとき、その席へもっと持っていきたい領域でもある。それを形作るのはベストな-ともあれ僕にとっては-ダンス・ミュージックの断片なんだよ、間違いなく。僕はそれ(ダンス・ミュージック)に対する盲目な信者じゃない、でも今の僕にとっていいと思えるものはそれなんだよね…起こってる中でいちばん興味を惹かれるのは。

それが進化して、プロジェクトがよりダンス・ミュージックと影響し合うようになる具体的な手段はあるんですか?

TY: おもしろいね…それは純粋な楽器(で演奏すること)に拘るかどうかによるんじゃないのかな。特に僕はラップトップに指図されながらステージに立つようなことは求めてない、だけどそれ以外なら受け入れられる-最初の頃Atoms for Peaceのライブをやる目的は(The Eraserの)機械から解放されることにあったからね。でもわかんないな…その二者間での対話なんだよね。僕らはその内側に位置してる感じがするっていうのが僕の把握してるすべてだな。

それは僕を夢中にさせたあるレコードを彷彿とさせてて、Charles MingusのTown Hall Concertってやつなんだけど。 とんでもない失敗作、っていうのも彼はライブ盤を作るように依頼されたんだけど、ビッグ・バンドものをやりたかった、それは作業場の実験の延長だったんだよ。彼はあまりいい状態でなくて、精神的にね、そして新しい譜面や思いつきを持ち込んで、そんなの出来っこないミュージシャンたちに延々と押し付けた。それを披露する日が来たけど、もう全然バラバラで。きっと与えられたアイデアはみんな彼らの限界を超えちゃってたんだろうね。

NG: それを期待してたらいいよ。

TY: 今のうちに楽しんでくれよ、僕の頭がおかしくなる前に。

NG: でもダンス・ミュージックについて訊かれたのは興味深いことだね。ポピュラー音楽で今いちばん活気のある分野だ。前向きで元気になるような-たとえ全部を好まないとしても。それは小宇宙を具えてるんだよ。これがエレクトロニックとアコーステックの相互作用においての違いでね、それにヴォーカルがある-とても貴重だよね。僕だってわくわくするよ、Thomの声のファンだからね。更に僕は今、完全にオリジナルのものでそれを聴くことができる-他にはめったにないっていう音と共にね。可能性は尽きない気がする。エレクトロニック・ミュージックの多くは死んでるみたいだね、歌声を失っちゃってるから。

TY: 僕からすると、何かを組み立てるときはいつも、ラップトップであろうとドラム・マシンでも何でも…常に頭の後ろで歌声が聴こえてるんだよね。ヴォーカルを思い描かずにダンス・ミュージックを最初から最後まで聴くのはほとんど無理なんだよ。僕は歌い手だからさ、そうなっちゃうんだ。Actressの曲を聴いたらヴォーカルが聞こえる-それは僕なんだ。

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私からするとAMOKは(Flying Lotusの) Until the Quiet Comesも少し彷彿とさせるんです-あのアルバムの中には辛うじて(ダンス・ミュージックの)パーカッションが存在する曲もありますが、やはりエレクトロニックかアコーステックなのか判断がつかないですよね。そしてAtomsのかなり初期の段階で彼と一緒にツアーを回ったことを思い出しました。

TY: うんまあ、僕らは彼のステージをよく観てたし、彼もそうだよ。たくさんのアイデアが飛び回ってたしね。

Atoms for Peaceで他のミュージシャンとコラボレーションするということはありますか?

NG: まあもちろんエレクトロニック・ミュージックではたくさんコラボレーションが行われてるけど、それはヴォーカルでだよね。近頃ではコラボレーションは自由に行われてて、とても良いことだけど、僕らにはもうThomがいるから、他に歌う人間を必要としないよね、例えばの話だけど。

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では最後の質問です-かなりわかりきったことですが、お二人がAtoms for Peaceに注力している間、Radioheadの状態はどうなっているのでしょう?

TY: うーん、(Radioheadは)休みに入ってる、有意義な時間を過ごせるのは本当にすばらしいことだよ、こういう終わりのないアイデアと、しかも盛りだくさんのね。彼にもどうぞ。

NG: 物事は循環するもので、新しいものに変わることや挑戦する機会をもつということは大事なことだと思う。動き続けて、新鮮な状態にしていかなくちゃ。Thomはずっとダンス・ミュージックに入れ込んでた、そして今、僕らはまったく違った方法へ切り替わる機会を手にしてるんだ。

 

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Hello and I'd like to let everyone know I'm off on an adventure to South Africa on Saturday. I've been working with a charity based there, called the Children's Radio Foundation, which works with young people in half a dozen countries in Africa to give them journalistic and broadcasting skills, and a voice to tell their stories. I'm going for 11 days to visit some of the places where the CRF is working with youth groups, hospitals and radio stations in South Africa. You can follow my trip HERE. I will be putting up some pictures, and blogging about the journey as I go along. You can see and hear some of the stories by following the Vimeo link, and Soundcloud too.
I'm very excited to be going, and I hope you will enjoy following my journey on the site. I'm working with CRF because I've always believed in the importance of curiosity, and I grew in a home that was passionate about ' Radio ', as a window to the world outside. In my day job as a musician, I've always loved travelling, meeting people, and making connections with them about all our lives. CRF does all of this this brilliantly, through its radio and journalism training. CRF informs and enlightens everyone's lives - the reporter, interviewee, and the listener, wherever they may be. I'll also be checking out some music too, so keep an eye on the site! "

 

Colin

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やあ。土曜日に南アフリカへ冒険に行くことをみんなにお知らせしておきたいんだ。僕は以前からそこを拠点としたChildren's Radio Foundationというチャリティ活動に参加していて、若者たちとアフリカの六ヶ国でジャーナリズムやブロードキャストの技術提供、彼らが自分たちについて発信するためのアドバイスをしている。CRFの若者のグループが活動している場所、南アフリカの病院やラジオ局をいくつか訪れるため11日間滞在する予定だ。みんなは旅の状況をここで見ることができる。写真を掲載したり道中での出来事をブログに書いていく。VimeoやSoundCloudでもその様子を視聴できるようになるよ。

 

旅に出るのをとても楽しみにしている、君たちがサイトで僕の旅を見守るのを楽しんでくれるといいな。CRFと共に活動するのは好奇心の重要性をいつも強く感じているからなんだ、僕は家で熱心に「ラジオ」を聴いて育った、外の世界へ開かれた窓としてね。僕の日々の仕事はミュージシャンで、常日頃から旅をしたり、人々に会ったり、周りの仲間と関係を築いていくことが大好きだ。CRFではラジオやジャーナリズムのトレーニングを通じて、そのすべてを見事に行なっている。CRFはすべての人の生活に情報を与えて啓蒙するんだ-リポーター、インタビューされる人、それから視聴者、どんな立場の人でも。僕も音楽をチェックするつもりでいるよ、サイトから目を離さないでね!

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original(English) is here

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Jack WhiteがRadioheadはシングルの用意ができてると言ってました。それはいつになりそうですか、どの曲をレコーディングしたんですか?

AJck Jack Whiteのところにいたね…いま2曲終わってないのがあって、ひとつはidentikit。いいところだったよ、赤と黒と白とかそんなの。

えーと、僕らは彼より仕事が遅いからね(謙遜)\

やあ みんな

***

原子力が実際は化石燃料の唯一の現実的な代替策であり、非常にグリーンで持続性があるという現状で、それが悪いものであるとどう主張するのですか?そういう立場をとるということはかなり愚かな感じがします、特に現代の増殖炉やトリウム燃料の開発に懸念を示し、本質的に過去のテクノロジーの産物を破棄してしまうなんて。

廃棄物をどこに置いとくつもり?!!!

thm

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Atoms for Peace: From The Basementの予定はありますか?

  • Radioheadの未発売の曲でいちばん興奮するのはどれですか?The Present Tense? Burn the Witch? Big Boots? Riding a Bullet? Dogwander?
  • 最近のColinのインタビュー記事では、Radioheadは早くも2013年の9月にスタジオに戻り、新しいアルバムに取り掛かるということでした。あれは本当ですか?
  • 2010年のAdam BuxtonのインタビューでEd O'Brienは「レコーディングは困難だ、いつも大変な仕事。"In Rainbows"の後、僕らがこれを続けていく唯一の方法は違った精神をもってやるってこと、楽しんでね」と語っていました。The King of Limbsのセッションはより楽しんでやろうと意図されたものでしたか?

FTBの予定はないな..

radioheadの新しい50曲はみんな好きだよ

これはあきらかにnigel

***

この機会を設けてくれてありがとう!2人の熱烈な長年のファンです。

機材に関する質問がいくつかあります。

  1. Atoms For Peaceで主に使われているDAWは何ですか?
  2. pluginで気に入っているものは?いちばん使ってるのはハードウェアですか、ソフト・シンセのVSTもたくさん演奏に使われていますか?
  3. Atoms For Peaceのような曲を作るときのワークフローはどんなものですか?アイデアの大部分はあなたとThomによるもので、それを他のメンバーと肉付けしたんですか、それともメンバーみんながオリジナルのコンセプトに携わったのですか?一曲仕上がるのに通常どれくらいかかるものですか?
  4. Atoms For PeaceとRadioheadのアルバムを作る上での主な違いは何ですか?
  5. 向上心のあるプロデューサーへのいちばんのアドバイスは?
  6. アメリカにおいてエレクトロニック・ダンス・ミュージックがメインストリームへ出てくると考えますか?興味のあることが持ち上げられることで、それがたとえばFour TetやFlying Lotusなどよりエクスペリメンタルな、メインストリームにはいないようなエレクトロニックの表現者たちのためになると思いますか?

autotuneはお気に入りだね

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あれすごくない?

***

Thom -- この写真のためにほんとにポーズをとったの?それとも運良く偶然に?

http://i.imgur.com/kh6ks.jpg

 それは僕じゃない。これはマダム・タッソー。たぶんスペル間違えてる。

***

amokがリークされたことについてどう感じますか?それから世間一般の海賊行為について。

別に..驚くことでも?

-

へえそうなの?

いいんじゃない。

***

最近読んだ本は何ですか?

ウルフ・ソレント。ジョン・クーパー・ポウイスの..

プロト・ヒッピー

thm

***

曲のアイデアがひらめいたとき、「これはRadioheadに」「こっちはAtoms for Peaceの曲にしよう」という決断はどのように行うのですか?

それはグレーな領域。グレーになってきてる。あきらかにサンプリングされてる誰かによる。君はサンプリングされてる?

tmh

***

人間は生来、善ですか、悪ですか?

善だね。そっちのほうが楽だったから。

-

彼だって生まれつき自己中だったわけじゃない。?

***

良い質問が思いつきません、でもせめてhelloと言いたくて。良い作品を作り続けてくださいね。

Ahhhh!! Hello!! N

君の勝ち。ご褒美をあげよう。コーヒーが要るんだけど、君もどう?

   ねえNigel! Atoms for Peaceを創ったのはあなたたちの内の誰?(※元の質問者と別の人物による投稿)

   それは…まあ…当然Thomだよね… :)

***

Atoms for Peaceは絶好調で、Jonnyは映画の曲を作ってて、Philは"Familial"を出しましたけど、EdとColinが何か、ソロ・アルバムをやるという話はありますか?彼らはそれに興味を持ってますか?

それからThomへ:Gorillazの別のアルバム制作に取り掛かっているというDamon Albarnとコラボレーションすることに興味はありますか?

Thom? n

-

「コラボレーション」の定義とは?

***

Thom、どうやって自分の声を他人とシェアすることを気持ちよくできるようになったのですか?下積み時代に自分の声を作曲家/ミュージシャンとして見出そうと努力したのですか、それとも苦もなくやってのけたのですか?

下積み時代に他に誰も歌える人間がいないことがわかった。だから自分でやった。バケツの中に歌って、でもそれは別の話。stanley donwoodの肩には今ヴァイブレーターが付いてるみたいだな (※肩を震わせて笑っている)

thm

***

Thomへ:Colin Greenwoodの最近の発言ではRadioheadが次のアルバムのレコーディングのために9月に集まるとのことでした。これは本当にあり得ますか?

それから、Atoms for Peace…フロリダにも?

こういうのに答え終わる頃には今年は終わっちゃうだろうね。

thm

***

わたしにもThomとNigelに何か言えるチャンスがひとつある。そうするつもり。

 - (で小説では事実上君の発言は読まれることはない) ※質問者と別の人物の発言

 - うん、でも。見るかもしれないし見ないかもしれないし。

見てるのもあるよ… 思いやりのある言葉をありがとう.. いつかみんな表に出てくる.. 存在するものは.. みんなやがてそうなると思う。Nudeは12年かかった.. およそ。N

***

ステージに上がる前の儀式はありますか?

たくさんたくさんたくさん、ひっくり返る時間。チューニングの時間。横になる時間 とか

thm

***

あなたたちはかなりの完璧主義者で作品やレコーディングのプロセスにおいて強迫観念を持つ傾向があると知られていますが、作品のアウトプットにおいてこれは最終的に妨げとなりますか、それとも良いものですか?

完璧主義者だなんて僕は本当に思ってないし…ただ物事には時間がかかるときもあって.. 決して彼らが完璧に仕上げるからじゃないよ!でもそれが役に立つとか妨げになるとかじゃなくて.. ただそういうものだから.. 起こるように起こるってことだね.. N

***

常に発展していく活動のメンバーとして訊いておかないと:Atoms for PeaceやRadioheadで音楽的に次に何をする?

それから超すてきな音楽に感謝したいし、AMOKをほんとに楽しみにしてる。ありがとね。

yey !! 君はまた来れるよ。

ここに。

次は何か?でもあいにく僕らはずーっと会ってないんだよね、また同じ部屋で顔を合わせるのは4月かな/たぶんそうかも。だといいな。

thm

***

2009年のAtoms for Peaceのツアーで演奏された曲、'Lotus Flower'や'Supercollider'などは最終的にRadioheadの曲になりました。何を以ってRadioheadの曲とAtoms for Peaceの曲を区別するのですか?

あれはもちろんradioheadの曲だったから… そのときの僕はバンドに提供できるものが十分になかったんだよ!! だから えーと それをいつか埋めなきゃいけなかったの。

thm

***

Thom and Nigel,

質問の時間を設けてくれてありがとう。

  1. Thomへ。世界中で何千人もの人々へ向けて演奏することのない私達が驚くようなことで、あなたが演奏するにあたって楽しんでいることは何ですか?
  2. Nigelへ。スタジオで作ったものを演奏する行為で、作品との関係性はどのように変化しますか?他の言い方をすれば、Radioheadの作品をレコーディングするときには異なるアプローチをするのですか、たとえば、AMOKと違って自分がライブでそれを演奏しないと知るときなどに。
  3. 2人に。自分が制作/作曲/演奏したもので親しくない人に薦めるとしたらどの曲がお薦めですか、他の人が聴くべきだと思う他のアーティストの曲は何かありますか?

それは無いと思うけどね-レコーディングしてるときみたいに演奏しようなんて考えない-そんな風に思わないね.. まったく違う意識にあるからね。N

***

The King of LimbsとAMOKを作品へと昇華させた哲学にはどのような違いがありますか?それは単に「違うバンド、違う手法」みたいな感じだったんですか、それともそれ以上の何かがあったのですか?

最後にオフィス・チャートが出てから随分経ちますか、最近はどんなものを聴いてましたか?

はいはいオフィスチャートね。僕は引き続きそばにいて受けつけてるから……

別の質問を

thm

***

Thom、将来あなたの(※声の)低い音域を探る計画はありますか?Wolf at the Doorで聞かせてくれる音が大好きなんです。

2人ともすてきな音楽をありがとう。

うんぜひとも。それがあるのを知ってるし、聞いたよ。普通はその位置で仕上げないんだけど。だから向かうのにいいところだよ、木々の深く。棚の後ろとか.. じゃなくて?

thm

***

サンプリングについてはどのようなスタンスですか、特にラップ・ミュージックで。'CRS One'がUs Placersで登場したときにあまり喜ばなかったと聞きました。どうしてそう思ったか私にもわかります、著作権や作品のことを考えれば。でもあなたの音楽はラップ・ミュージックと寄り添うことができる(既にそうしている)と思いますが、どうですか?

僕らはそれについてはわからないな.. でもサンプリングやヒップホップは大好きだよ.. 急進的なアートの形式だったけど90年代始めに著作権上の観点から消されてしまった.. で今や皮肉にもyoutubeは完全に著作権を無視してて誰も何もしない.. 柳に風。N

    - (CRS (Child Rebel Soldier)とKRS Oneがごっちゃになっちゃってるかも。CRSはKanye、

    Pharrell Williamsと Lupe Fiascoのコラボレーションで、"Us Placers"でThomのThe Eraserの

    メロディーとコーラスを文字通りサンプリングして上にラップをかぶせてる) ※質問者と別の人物の投稿

    - ああ、そうありがとう!私が言っていたのはThomのソロ・アルバムのことと、気に入っているこの曲について

    でした - https://www.youtube.com/watch?v=kVFq-zqE4JM

    返信ありがとうございました!

僕が言ってるのはサンプリングについてで…もちろんヒップホップのことじゃないよ。

***

Amok大好きです。Burialとコラボレーションする予定は?

すごくそれを願ってる。僕とKieran(※Four Tet)もBurialもみんなそれぞれ忙しい/ はっきりしないから.. でも、うん、Kieranとの方が一緒にやれそうかな :) その話はしてるけどね。実際いつものように僕は詞を書かなくっちゃね

thm

***

私のRadiohead初期体験はOK Computerを買うために教会(※へ行くこと)をサボったことにまつわります。クリーブランドのある冬の寒い日、車の中でそれを聴いたのです。“Climbing Up The Walls”は恐ろしいと同時に私を驚かせましたが、やはりあの経験が私の視野を多くの違ったスタイルの音楽へと開かせてくれたのだと思っています。

どんな音楽アーティストが良い音楽に対するあなたの認識を高める、もしくは変えましたか?

みずみずしい話だね!ああもう、そのリストはエンドレスだよ…まだ今でも起こってるからね!

***

"The Present Tense"もしくは"Burn The Witch"を聴ける日はいつか来るのでしょうか?

きっと最初のやつ!

***

Thom & Nigel

アナログなレコーディングの利点は何ですか?高音質のデジタル・フォーマットは一般に受け入れられると思いますか?

Nigel、"From the Basement"の新しいシーズンの知らせはありますか?

Hahaha! まずテープの話からしなきゃ。僕からしたら最大の利点といえば、ナイフを持ってテープの切れ端にまみれながら部屋に立ってるNigelを見られるってことだね。

thm

***

Fleaはどこ?

あっちにいるよ>

***

Thomへ、紅茶とコーヒーどちらがお好きなのか知りたいです。それから温かい飲み物に砂糖かハチミツを入れますか、それとも何も?これを知るのは私にとって大事なことなんです、あなたの「日常生活」やあなたがどんな人かって想像するために。 :) それからついでに、トルコのヌガー(※トルコでおみやげとしても人気のあるピスタチオの入ったヌガー)は好きですか?そうですよね!

ああ やっと大事なのが。今日は濃いコーヒーの日だね。朝7時起きの身としては。そうでもしないと僕はうざい奴だろうな?ほぼ。 thm

***

Hello Thom。去年のリスボンでのOptimus Alive festivalでRadioheadのステージの前に流れてた音楽は何だかご存知ですか?あなたがセレクトしたものですか?

あれはaCtressとZombyの僕のセレクトだったんだろうなあ

***

駆け出しの若いアーティストへ何かアドバイスはありますか?一緒に演る人を見つけることや、ミュージシャンに付随するあらゆることを対処することにおいて。

楽しむこと-音楽を作るのは人生を過ごすためのすばらしい方法なんだよ.. でもキャリアではなくまずは愛情を持ってやらないとね.. 他では許されなくなってることだよね-僕は今の新しいアーティストの進む道に障害物があるなんて考えるのは嫌いなんだよ.. 愛情を持ってちゃんとやれば、きっとうまくいく.. でも過酷な労働になることを覚悟しなくちゃいけないし、自分の成功を他人の意見で判断しないで.. 自分を信じて。N

***

この機会を設けてくれてありがとうございます、ThomとNigel。

Nigel-Ultraistaがもうほんとに大好きです。ツアーのキャンセルを聞いたときは悲しかったけれど、仕方ありませんね。近い内にツアーを再開しますか?(特にシカゴは?Lincoln Hallはきっとあなたたちをもてなしてくれますよ)

うん!だといいな…Joeyはすっごく早く子供が生まれたから急いでLAに帰らなきゃいけなかったんだよ.. 残念だったけど、この上ない理由だよね!N

***

今作っているAtoms for Peaceの音楽と、OK Computer/Kid A/Hail to the Thief時代の過去の音楽との最大の違いは何だと思いますか?まだ昔の音楽が好きですか、それとも好みは変わってしまいましたか?

作業のときはその瞬間にいるんだよ!振り返ってみてもどんなふうに物事が起こったのかよくわからないな。どうその状況に至ったかなんていう記憶はすぐになくなっちゃうから。

それはいつも過去にやった作品を聴き返すときのちょっとした楽しみ。 thm

***

Atoms For Peace(※という言葉)がThomのソロの一曲に由来するということは、 AmokとThe Eraserの主題に繋がりがあるということになりますか?

NIgel、ぼく と Stanley。 あと おおきななみ と たわごと

***

RadioheadかAtoms for Peaceで南米にまたツアーをしに来てくれますか?

ぜひとも。僕ら全員南米が好きだよ.. ちょっと露骨なコメントかな.. 他の4大陸も好きだよおおお N

***

多くの人がAtoms For Peaceをスーパーグループとみなしていますが、お気に入りもしくは影響を与えたスーパーグループを訊かれたら何と答えますか?

The Beatles.. N

***

あなた方から見てどの曲がもっとも「これだ」という手応えの強いものですか?

Amokで?Amokは凝ってるかも、詞が頭の中のほんとに違う部分からやってきたからってだけなんだけど、僕にはしばらくそれがいいような気がしてて。でもそれはいちばんの誇りであり毎回いたたまれない思いをさせられる。そんなふうに言っていいの?

そうみたいだな

thm

***

The King Of LimbsはTalking HeadsのRemain in Lightに多大な影響を受けてるような感じがします。Amokも同じような経緯を辿っていますか?リズムで何を表現していますか?Talking Headsのような隔絶と混乱、ハウスやテクノの催眠性、もしくは全然違うものですか?

これは直接そうしたわけではなくて、きっと故意じゃない.. それは-音楽が好き.. 音楽を聴く.. 音楽を作る。でも新しい音楽を作っている間は他の音楽を聴かないってことで.. remain in lightは大好きだけどね。N

***

Hello Thom Yorke and Nigel Godrich! Radioheadと比較してAtoms For Peaceでやるのはどんな感じですか?

すてきなディナーの後でアイスクリームを食べてるみたいな感じ。N

***

どうしてStanley Donwoodと共に活動することになったのか、何年にも渡って自分の表現に一貫して寄り添ってもらうのはどんな感じなのかぜひ知りたいです。

彼と会ったのはアート・カレッジの最初の日で僕よりいい帽子とスーツを身につけてた。それがムカついて。で、この人物をほんとにまったく好かないまま終わるか、それとも残りの人生を一緒にやっていくかってことを考えた。

***

Thomへの質問: Lotus Flowerのダンスを段階毎に教えてくれるビデオは出ますか?もしくはあの動きをベースにしたフィットネスDVDが出る可能性は?

そしてNigel: 音楽プロデューサーを目指す人間へのクイック・アドバイスはありますか?

クイック・アドバイス.. 簡単だと思わないこと…楽しく愛情をもってやること。ちゃんとやればうまくいくよ。そうでなくても、少なくとも楽しみは得られるだろうね!N

***

Thom、アコーステックのアルバムをやる予定はありますか?あなたはもっとも美しい声を持つすばらしい歌い手のひとりですから。あなたのピアノ/ギターだけのアルバムを熱望してるということです。ご検討お願いします。

僕から頼んでおいたよ。

***

AMOKはディスコグラフィー全体のどこに位置しますか?それより特にアルバムの中で気に入ってる曲は何ですか?

いちばん右に。まとまりの。まさに今僕らの頭の中にあるもの.. 取り組んでる/終えたばかりのものみんながそうであるように… N

***

Hey Thom, Nigel。将来Atoms for Peaceがアメリカ(ニューヨーク以外で)でライブする予定はありますか?

あなたの作品が好きです。

Oh yes!

***

原子力の何がいけないんですか?あなたは原子力反対の環境保護主義者らしいですね。甚大な環境汚染よりも原子力を利用することが今はより良い解決策のように思います。とにかく、火力発電所の方が原子力発電所よりも多くの放射性物質を生み出すということを言いたいです。

この問題に対してのあなたのスタンスを裏付けるものは何なのですか?

コストが掛かり過ぎる。使用済み核燃料の再処理施設が存続の鍵を握っていると思う。それはもう起こり始めてる。調べればわかるよ。僕には良い環境保護活動家の友人が何人かいて、別の方法を考えたり、この無謀さを理解してるよ、でも最近行われたどの実行可能性調査でも、コストの点からしても、原子力はますますばかげたことのように思えてくる。でもそれはつまり、迅速にエネルギーの節約をしないといけないってことなんだよ、'徹底的に'ね。

thm

***

あなたの創造性が明白に無傷であり、大半を搾取していくひどいビジネスの中においても妥協をしないでいられるのはなぜだと思いますか?力ずくで、衝突しないようにしてたとか?できそうなことを最大限に、バンドがやりたいようにやるためには何が必要なのでしょうか?

リスナーとして、Kid Aが未完成の状態にあるなんてまったく想像がつきません。アストラル界の完全な投射から引き離されたように思えました。()あなたも同じように感じますか?(他のアルバムと比べてかもしれませんが)すでに少しは存在していたものへ意識を向けていたとしても、だとしても、わたしたちリスナーとは違いますし、労を惜しまない仕事がその作品に備わったと気付いています?

これはあなたたち2人(とco.)がしてくれたことに感謝を述べる唯一の機会となるでしょう。たとえこれに答えていただけないとしても。あなたはいつだって耳にしていると思っています。でもあなたの音楽は変わって、一人の人間として私は非常に貴重で、離れがたい存在なんだと思えるように私の精神を育んでくれました。だから、感謝しています。

ありがとう.. 強く信じる方へ一途でいることと共同体としての意志かな、僕に言えるのは.. N

***

Flying Lotusは2010年のツアーのすばらしいオープニング・アクトでした、今後のツアーでも再び彼にやってもらうことは考えていますか?

彼とはなかよしだからね!すごいやつだよ。今は彼も前より人気者だからやりたがるかわからないけど でも うん あれはほんとによかった、よかったよ

thm

***

限定版のダブルLPを予約すべきかな?

Yes

***

Thom、どうしてJonnyの名前からHを取っちゃったの?

うん でもあいつはなくなったことにきづいてないよ。

***

ソングライティングのプロセスは?

ここに壁があるとする。そしたら僕は足を引きずって退散する。

***

歌詞へどのくらい情熱を傾けていますか…もしくは…どのくらい「真摯に」人々に歌詞を受け止めてほしいと思いますか?Radioheadの歌詞には意識の流れと心からの懺悔とが混ぜ合わさっているようなものもありますよね。こう尋ねるのは歌詞を分析するのが好きだからなんです。どんなものを選ぼうとアートと捉えることができるのは当然なんですけど、どうやって歌詞を書いたのかただ興味があって。あなたの物の見方からなのですか?

懺悔?!! むむ 僕は全然そう思わない。M Stipe(※R.E.M.のマイケル・スタイプ)の歌詞を懺悔だと思うの?そこにあるのは意識の流れでもあって戯言でもあってただの音でもあるんだよ。言葉が合わさったなら、合わさったってことなんだよ。接着剤は固定しててやり直しはできないの。やっかいなことになる前にはね。

役に立った?んなわけないよな。

***

Hi Thom and Nigel、昨日レコードを受け取って、気に入っています。The Eraserよりもよりダンス・ミュージック的ですね、FeralやIdentikitに近いような。

AfPで将来リリースがあると期待していいんでしょうか、それともよりダンス的な曲がRadioheadのやり方で始まっていてうまく次のアルバムで形になっていくのでしょうか?

そのとおり?ああ、それはいいですね、そうなっていくだろうと僕は思います。ダンス・チューン?yeah!それはradioheadで育まれていくことに限らないですけど。あのメロディーに夢中になるのも恋しいですからね、時々は…

まずは、心から愛することのできる音楽を作ってくれるお二人にお礼を言いたいです。

Nigelに訊きたいのですが、かつてあったようにもし"From The Basement"のアイデアが多岐にわたったら彼は様々なアーティストに対してライトをあてることができるものなのですか?最近の"Basement"に限れば純粋にRadioheadが元になっていて、他の人があのスタジオでまたやるのを見れたらいいな、と。

Thom、 Colin Greenwoodの発言ではRadioheadは9月頃に9番目のスタジオ・アルバムの作業を始めるとのことでしたが、将来Radioheadがどのようなものを出すのか期待をふくらませることができる、ヒントみたいなものを教えてくれますか?アイデアのまとまりは既にみんなのところにあるんですかね?

それから、Radioheadの去年のツアーでどうしてイギリスでは3日しかなかったのか説明はしてもらえますか?僕の友達もたくさん会いたがってたけど行けませんでした。

あとはAtoms For Peaceのツアーはすぐに行われますか?

いや、それは違うな-radioheadのftbがいちばん目を引いただけだよ.. 新しいシーズン全体ではsky arts UKでfeist、willis earl beal、chilli peppersをやったし.. 探してみて。どこかに埋もれちゃってるみたいだな。それと君の質問では-FTBは好きでやってる仕事のようだけど、かなり限られたコアな音楽ファン層を除いてはそんなに支持が得られてないんだよ.. もっと得られたらいいよね、でも不満を言ってるわけじゃないよ。量より質が大事だということ.. N

***

Nigel、2週間前に東京で「次郎」に行ったんですよね?寿司で好きなのは何ですか?まぐろ?

ウニ!いいものだったらね。

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今のところ成し遂げたことでいちばん大きなことは何ですか?

うんんんんんんんん 去年トロントでああいうことがあったけどツアーをやり遂げたこと。あと照明。cliveに一緒に演奏してもらったこと。怖かったよ。そして暗くもなったけど最後にはそれを払いのけてやりきったことにみんな誇りを持てた。ロンドンのO2でもね。楽な時間じゃなかった、でもよかったよ。

thm

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Thom www.tumblr.comに行って#radioheadのタグがついたものを見たことがありますか?過激なファンたちがそこにはいますよ。

oh yes http://whathaveyoudonetomyface.tumblr.com

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あなたの音楽のすばらしいところのひとつは目立たない些細な部分が何度も聴く内に明らかになってくるところです。(今、有名な例としては"In Rainbows" のReckonerでのヴォーカル)

質問は-あなた方が一緒に作ったレコードすべてで、誰も取り上げていない、サプライズとなるようなおもしろい部分はありますか?

あるいは、そういったことでAmokにおいて特に誇りに思う部分は何かありますか?

ああ.. 誰も取り上げてないこと?でも君はあきらかにやってるよね.. わざと隠したりしないと僕は思うし、だからそれを気づかれてない部分だなんて言う人がいると、誰かさんはいつも驚いちゃうんだよね.. えへへ!N

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Thom YorkeはRadioheadがThe King of Limbsを引っ提げて回ったマンモス・ツアーを終え、オーストラリアから舞い戻ってきた。その3日後のことだった。オックスフォード・シティ・センター北部にある、趣のある300年もののホテル、そのロビーのテーブルに向かって座っている。すぐに「彼」だと気付かれてしまう、しかし彼はチェック・イン、チェック・アウトをする卒業生や旅行客たちの中、気取らず目立たないひとりの人間となることで他人の目を避けていた。無骨な顔を縁取る、顎に蓄えた灰色の濃い髭、長いダーク・ブラウンの髪、そしてよく知られるあの非対称の目をキョロキョロさせて。

メディアに対して壁を作っている彼が、この改装した遺跡にある暖炉の横でスパークリング・ウォーターを静かに口にしている、その姿を目にすることができるのは思いがけないことで、カウンセラーの発する言葉が取り巻く魂のない白い病室に隔離されているよりも心強く感じられる。公衆の耳に晒されている中でインタビューを進めることを心地良く感じるロック・スターはそんなに多くない、言うまでもなくそういったものから寧ろ逃れようとするだろう。Yorkeはレコードの売上なんかで評価される生き方を決して好まなかった。3000万枚の売り上げを記録するアルバムで彼の人生は変わり、歴史上もっとも影響力のあるソングライターとして称賛された。彼はどう考えているのか。答えを知りたければ、歌詞に耳を傾けるのだ。

1996年、最後に本誌の表紙を飾ったとき、それはYorkeがRadioheadの突破口を開くセカンド・アルバム、The Bendsで成功を収めているときだった。その当時、すべてをコントロールする強迫観念に囚われていることを自認する彼は「仲買人」を完全に締め出してしまった-ボイスレコーダーと2、3本のワインと共にひとりで部屋に籠り、酔っ払って腹を立てながら自分で自分にインタビューをした。そこから浮かび上がるのは興味を惹きつける、27歳の自分勝手な精神分裂病患者の姿-それは国際的に評価される苦しみにもがいていた、そして彼が振り返って見た鏡に映る自分の姿とはまったくかけ離れたものだった。一年後、OK Computerの多方面に渡る膨大な宣伝活動をさせられていたYorkeの中で、何かが「ポン」と弾けてしまった。そして深刻なうつ病に陥ってしまい、2000年のKid Aと共に再び現れた頃には彼やバンドに関わるすべてのものを信用できなくなっていた。ギターの代わりに難解なシンセとドラム・マシーンの音を取り入れるという急進的で新しいアプローチを受け入れるよう幼なじみを説得した。それはインディ・ロックのファンの多くを遠ざけることとなったが、結果としてバンドがその先も生き続けていくための鍵となった。それから彼らはAmnesiacでもその方法を用いた。そしてHail to the Thief、In Rainbows、The King of Limbs-常に自分たちの音楽の限界を再定義することを成し遂げ、文化に関与し続ける90年代に生まれた数少ないバンドのひとつという彼らの評判を不動のものとした。

44歳となった今、新しい表現の形を飽くことなく求め続けるYorkeはダンス・ミュージックを源とするデジタルの領域へと平行して足を踏み入れていった。最初にその兆候を露わにしたのは2006年のThe Eraser、彼のラップトップですべて作曲されたというアルバムだった。Kanye、 PharrellやLupe Fiascoらも短期間のスーパーグループとなり、リミックスにいたずらにラップを乗せたタイトル・トラックに彼らも夢中になった。それからDOOM、Liar、Major Lazerらのリ・エディットを手掛けたり、Flying Lotus、Four Tet、 Modeselektorとコラボレーションし、YorkeはEDM(※エレクトロニック・ダンス・ミュージック)を再興させる男として抜擢されることとなった。ハリウッド・フォーエバー・セメタリーで催されたハロウィン・パーティーではDaft Punkのヘルメットを借りてDJをするなどして見せ、まだそこから這い出ようとしている人もいるポップ・カルチャーの虫食い穴にノイローゼの熱狂者たちを投げ込んだ。

翌月、Radioheadのデビュー・アルバムPablo Honeyが世に出てほぼ20年が経っていた。YorkeはAmokについて明らかにした、それはAtoms for Peace-Radioheadから離れて手掛けた最初のグループによる作品だった。コレクティブ・ファンキー・ベースのFlea、パーカッションのMauro Refosco、ドラムのJoey Waronker、そして長く苦労を共にするRadioheadのプロデューサーのNigel Godrich-最初の頃メンバーは2009年にアメリカでThe Eraserを演奏するという一連のライブのために集められた。彼らの音楽性の化学反応は活動的となり、LAにあるFleaのChili Peppersの滞在地へ同行するという事態になった。Fela Kutiを聴き、地元のスタジオを3日間借りて、Yorkeがラップトップで作った試作品の仕上げに着手した。その成果はマシンに戻され、時を経てリミックスが施されAmokの最終的な9曲となった。Radioheadのメランコリーなロックの路線は巧妙にぼやかされ、ベース・ヘッドたちの今時の世代にも好まれるようなビートを重視した作品に仕上がっている。EDMの純粋主義者は年を取ったロッカーの集団が虚栄心で行なっているプロジェクトとこき下ろすかもしれない、しかし真実から目を逸らすことはできない-Amokはジャンルの垣根を超えた、現代的なソング・クラフトにおけるエキスパートたちのお手本なのだ。

当然ながらこれらが悪名高い狂暴なフロントマンに彼の音楽的プロセスについての深い理解を躊躇なく明らかにさせる実際の試みとなる希望はない。幸い、会って一分も立たない内にYorkeはDazedに今日の気分のポジティブな兆しについて話してくれた。「ツアーから戻ってきたときはいつも潰れちゃうんだ。今はちょうどそれが終わったところ。だから君たちはラッキーだよ」穏やかでリラックスした声でそう語る彼の目は生き生きとしていた。「正直、これがもし昨日だったら、君ら僕と知り合いにはなりたくなかっただろうな。それ以上だったかも。『出て行け、この野郎』とか。でも今日はだいじょうぶ。きっとうまくいくよ」…ふう。

-おかえり、Thom。時を経てオックスフォードとの関係はどのように変わりましたか?

オックスフォードはあまり変わってないよ、正直。今では富裕層なんかもいてさ、残念なことに。頭のおかしい変わり者は減ってる。心の中では、この街には自らの才能に囚われてしまってる人間が結構いると思ってる。僕の地元はみんな違った分野の研究者で溢れてて、僕も時々そこに行って盗み聞きするんだ。盗み聞きが大好きでさ。その連中の会話は普通じゃない。話題はすべて原子物理学と数学に関することなんだ。

-彼らといるのを心地よく感じますか?
そりゃもう!(笑)St Johnに英語を学びに行きたかったんだよ、みんなそうしてたからね。でもお前に合うわけないだろって言われちゃって-頭が悪過ぎたから。オックスフォード大学は僕を食い潰して吐き出しただろうし。あそこは厳しいから。狂ってるよ。特に文学部は。学生が毎年試験の前に手すりを越えて窓から飛び降りるんだからね。

-過去にRadioheadを模倣する存在について話してましたよね。あなたもAmokでEDM界の誰かからその手法を奪ったのですか?

(笑)ああ、もちろん!すっかりね!でもそういうことなんだ。それがやり方なんだよ。共有している構想に関するセオリーがここにあるとして、君はそれに同調する、もしくはしない。で、そう、それは口実になり得ると僕は思うんだよ。でもある意味それは真実でもあって。詩とか文学においてはきっと間違いなく。流行についても同じことが言えるよね。そうするもんなんだよ、お互い奪い合うけど方程式にオリジナルの何かを加えたりはしない。痛ましいことでさ、クリエイターの愛されたいっていう切望が見て取れるからね。名前を挙げるつもりはないけど、何について言ってるかわかるだろ。愛されたいという欲望なんだ、「ちきしょう、これが持っているすべてだ」っていうよりもね。

-Radioheadの始まりもそういう感じだったんですか?

何かに取り掛かるときはみんなそうだよ。他のものを真似る期間を経るものなんだ、不安だし、気に入られたいからね。 みんなそう、とにかく如何に早く、それを聴くのはあまり愉快なことじゃない、誰も聴きたがらないってことに気付けるかなんだよね。

-いつ頃そこから解放されたと思いましたか?

The Bends。それが初めてだったんだ、12曲作るために二ヶ月間、誰とも会わずにいた。それしかしなかった、John LeckieやA&Rとスタジオに入るとマネージメントが現れて「ヒット曲はできたか?」って言うだろ、で30分間みんなが動揺する時間があって、それから僕らは「この野郎!お前は出入禁止だ!」みたいなことを言って電話線を引っこ抜いちゃったんだ。それでもう心配することはなくなった。そういう選択をしたっていう高揚感と、僕らみたいに曲作りをする奴は他にいないっていう事実は解放感を与えてくれた。一度それを味わったら「あああ、よし!これだ」みたいな感じになるよ。

-でも独自の方法を見つけたと知ることは恵みではありますが、災いにもなりますよね。

うーん、それは強烈な「麻薬」になるし、次の刺激を探さなきゃなんない。そういうものを手にしてなかったらその期間を乗り越えるのは大変だよ。だから僕は働くのをやめないんだ。

-新たに夢中になれる音を追い求める自分を見出すことはありますか?Amokがエレクトロニック・ミュージックに根ざしているのはそこから来ているのですか?

聴いてるのがそれだからね。妻は「どうしてあなたはこんな真昼間で周りに誰もいないってのにダンス・ミュージックを聴いてるの?」なんて言ってくる。まさにそういうことをしてて。でも僕にとってAtomsのアルバムはそんなに踊れる感じではないな。

-‘Atoms for Peace’という言葉はThe Eraserの曲のタイトルでもあり、どちらのアルバムも類似したStanley Donwoodのアポカリプス的なアートワークが使われています。続編ということですか?

ああ、全然The Eraserみたいなのじゃないよ。でもどちらもバンド的なアルバムじゃない、バンドが演奏したような音をしてない。そういう奇妙なグレーの領域を探るミュージシャンは聞いたことがないだろうね、散々やってたLCD Soundsystemを除いては。僕らは曲の内部に入っていきたかったんだ、それが良いと感じたからね。もし僕に任されてたらどの曲も10分以上長くなってただろうな。

-あなたのプログレ・トロニカへの傾倒を抑えるのは誰ですか?

それはNigelだね、拡張されるのに耐えられないんだ。


-Godrichとの音楽の関係は初めて会ったときからどのように変化しましたか?

まったくもって同じ。まるで兄弟みたいで、喧嘩もするけど、いつも最後には仲直りするよ。時々僕はそこから離れてひとりになることを必要とする。時々彼もそこから離れてひとりになることを必要とする。時には僕も「君は正しくない、君は間違ってる」みたいになる。そしてそれが数日続くんだ。

-Atoms for Peaceプロジェクトに乗り出すにあたって、何か恐れはありましたか?
あれは本当に“ヘッド・マッシャー”(※頭を強く押し潰すもの)だったんだよ。リハの初日の間、みんなが宿題を本当に済ませていたのは明らかだった。で、僕がNigelとそこに行って、始めたらもうそれは形になってそこにあった。頭がどうかしてる。僕が本格的に他のバンドと演ったのはそれが本当に初めてで、16歳のときから、冗談じゃなく。“ヘッド・ファック”(※混乱させられて脳の機能に障害をきたすこと)だった。僕は数週間の間飛び回っててさ。それは(※バンドの曲作りの元になったのは)みんな僕が自分のラップトップで組み立てたもので、本当にワイルド(※手付かず、荒々しい、惹きつける、突飛)だと思ったんだ。

-今や多様なバック・カタログをお持ちですね。いつかRadioheadのアーカイブを遡って、すべてリミックスをすることはありますか?
できるだろうね、うん。リミックスは大好きだよ、みんなが済ませた定義付けに他のものを要求できるからね。遡ってサンプリングすることに実際、全人生をかけられるけど-でもそれはちょっと自慰行為みたいなものだよね。

-あなたの音楽が10代の若者や中年の親たち、銀行家や首相までをも魅了しているという事実はあなたにとって鬱陶しいものですか、それとも喜ばしいことですか?

銀行家が僕らの音楽を好むなんて意見を歓迎するとは言えないな。David Cameronとか。彼がKing of Limbsを気に入るなんてとても思えない。でもそれと同じくらい、だから何だ?とも思う。彼が選挙のキャンペーンに使わない限りは気にしない。もしそれをやったら訴えて散々な目に遭わせてやる。話を変えると、あるかわいらしい18歳の女の子が僕のところに来て「あああ、お母さんのためにサインをしてくれますか?わたしの小さな頃にあなたの音楽を教えてくれたんです」なんて言うだろ、そしたら僕は「わああ、そんなのって!」ってなっちゃうよ。そんなのってほんと参っちゃう。今や2つの世代(のファン)がいるなんてね。

-The Eraserの'Harrowdown Hill'は微生物学者David Kellyの自殺について書かれたものでしたね。新しい曲にも政治的な話題が含まれていますか?

David Kellyについて書いたのはとても例外的なことだよ。あれはぞっとするほどイギリス的で最悪だった。執着するとそれが最終的に歌詞となって表れることがよくあるんだ。政治的なことは書いてて楽しいことじゃない。今は悪すぎるし。コペンハーゲンのサミットに(気候問題のことで)行ったんだけど、腹が立ちっぱなしだった。すべてのことが全然間違ってたから。Obamaは中国と会談した後で思いも寄らないほど暴れ回って、ひどいもんだった。正直それにはずっと参らされてる。

-ではそれはあなたに曲を書かせるべきことではなかったということですか?

そう、でもそういう馬鹿げたことに出くわして、それが心に打撃を与えるようだったら、良くないような気がする。だって「僕らはみな被害者だ」みたいな輩にはなりたくないからね。僕はそう思わないから。気にしないように努めてるんだ。周りを見るようにするっていうときの言葉みたいに-「かまうもんか。そんなどうしようもないものなんて」

-あなたのことを「みじめで哀れなことだけを書いたり歌ったりしているミュージシャンだ」と言う人々にうんざりしていますか?

それにはうんざりしていたし、僕もそう思ってた。「ちくしょう、みんなは僕の声の中に何かを聞いて反応する、そして僕はそれについて何もできないんだ」って。Scott Walkerについても同じことが言えるだろうね。最近はそんなに重くない、かなり軽くなってる。もっとリズムだとか、曲を通じて踊るという事実の方に関心を持ってる、心を鷲づかみにするとか注意を引く中心的な存在になるっていうことよりも。(曲を)そういう風にしたくないときもある。リズムの中を漂うよう(な曲)にしたいってときだってあるんだ。

-自分の声に囚われていると感じますか?

その通りだね。今はそうでもないかもしれないけど、確かにかなり苛立たしい。もうたくさんのものをやったし、今となってはそんなに問題としてない-いつか言うべきなんだよ、「これが僕の音(声)なんだ、完璧ではないんだ」って。その署名をすることは、ある意味もっとやっていいっていう認可でもあって。解き放つ行為みたいなものなんだよ、「まあ、あれは僕の楽器であって、そこにはすごく明らかな限界がある」ということをね。でも何が良いって本当に複雑な音楽のパートを担えるし、そしたらそれにシンプルなラインを通せばいい。そうすればにわかに、厄介なことなんてちっとも目に入らなくなる。

-ご自分のイメージはどんなものですか?年を経てよりご自分の見た目に自信を持つようになりましたか、それともその逆ですか?

自分の見た目に自信を持つことなんてないよ。でもいつも衝撃を受けることや視覚的な興味は持ってる。それはくつろいでるかどうかに依る。すっかり落ち着くまでには長く時間がかかるんだ。Lotus Flowerのビデオはすごく居心地が悪かったよ。僕が全部のことをやったっていう、そんな欠陥品で。それから翌日そのラッシュ(※編集前の映像)を観せられてさ、「こんなの外に出せない」って思った。まるでパパラッチに裸か何かの自分を撮られたような映像で。もう最悪な気分だった。でもそれがリスクだとしたら、たぶん良いものなんじゃないかな。

-Lotus Flowerのビデオが今や2000万回以上YouTubeで再生されているということには驚きますか?

相当な手応えだよね。みんなが求めているのはそれだっていう。取り組んだことがそういう危機を乗り越えるとしたらすばらしいことだよね。もしちょっと下手な真似をするとしたらしばらく立ち直れないよ。

-下手な、とはどれのことですか?

そんな、言えるわけないだろ…(笑)

-お気に入りは?
やっぱりKarma Policeかな、あれを観るか一部を目にすると、あれを撮影したことがどれだけお笑い種かってことを思い出すよ。あれはすごく良かった。無駄に費やしたから特に。

-どんなことをしていたんですか?
色々と(笑)。

-あなたのビデオやあまり押し付けようとしない態度があなたの神話を創り上げたと考えますか?その神格化を進めていきたいと思いますか?

いや、その先にあるのは次に何をするかってことだけで、人を虜にすることができたかって確認することだよ。僕の中にはまだアート学生がいるんだよ、本当に。もし人々に、少なくとも衝撃を与えたり期待に応えるようなことをやろうっていうなら-それは必ずしもアートである必要はない。

-最後に本誌の表紙を飾ったとき、自分の思想について理解するとこができないといましたね。それは本当だったんですか?

本当はそうじゃなくて。かなり怯えてたんだ。説明するのは難しいな。あれはみんな僕が陥っていた気味の悪い緊張病に侵された頭にあったことで。たくさん写真を撮られるのは僕には無理なんだよ、見込まれるイメージを過剰に意識して手に負えなくなる。まったくひどい有り様なんだけど、それが自分について把握してることであり、その方法なんだよね。

-そしてまた、常に売れたい、有名になりたいと思っていたことも認めていましたね。それから17年。心境に変化はありましたか?

それは何のために有名になったかに依るよね。名声を得るために名をあげるのか、やり様によっては熱狂的なファンを排除することになるし。僕も子供の頃、それはきっと答えをくれるだろうっていつも思ってたんだよ-隙間を埋めてくれるだろうってね。そしてそれは全然相反することで。みんなにも起こることだよ。僕は長い間弄ばれていた、動物なんかみたいに。それである日、誰かからOK Computerのゴールド・プレートなんて贈られてたことにようやく気付いて、ずっとそんなことには構ってられなかったから。僕はコーンウォール(※イングランド南西端の州、荒々しい海岸で知られる)に移って、日がな一日、崖を見に行ったりスケッチブックに絵を描いたりしてた。ピアノを弾くのが許されてたからそれも。家にはそれしかなかったからね。数ヶ月そんなことをして過ごして、どうしてそんなことを始めたのか思考を遡った。記憶にあるのはとにかくそんなようなこと。家の中には何もなかったよ、ヤマハのグランド・ピアノを除いて。クラシック。(※クラシック音楽・一流、古典的・典型的・流行にとらわれない)そして最初に書いたのは'Everything in Its Right Place’だった。

-有名になる前の生活がどんなものだったか思い返すことはよくありますか?

そうなるよりも長い年月こういうことをしてるんだって今は痛感してるところ。かなりどうかしちゃってるよ。前はどうだったかなんて覚えてるかな?だと思うけど。だって僕らが(レコード会社との契約書に)サインしたのは僕が22の頃で、だから20代と30代はずっと働き通しだったんだよ。思い出せやしない。ぞっとするね。

-良い歳の取り方をしたと思いますか?

僕の好きなTom waitsの言葉は'I wish to age disgracefully' (私はみっともなく歳を取りたい)ってやつなんだけど、それを実践してる、それは僕のことなんだ。たぶんそんなに難しいことじゃないんだろうけど、みっともないままでいられたらいいな、って、もしできたらだけどさ(笑)。

-何年もの間、そうした気まぐれな人物として描かれるのはなぜだと思いますか?

かつてほど気難しくはないよ。いいことだ、だってもしそうだったら燃え尽きてしまうだろうから。それでもやはり不快な人間なんだろうけど。

-締めくくりに良いと思った言葉がありまして。あなたの友人Stanley DonwoodがAmokのアートワークにもなっているLost Angelesについて語ったことです。「未来はない。今があるだけ…誰も現在のことをあまり気にかけていないようだ」あなたが今のことでいちばん気にかけているのは何ですか?

今現在。今現在に留まろうと努めてる。それが病に陥らない方法だからね。考え過ぎちゃいけない。やり過ごすんだ。

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